秘密のニオイは禁断の恋
ドアを開けると空き教室の隅に、出来るだけ小さくなろうと頭を隠している竹下を見つけた


「竹下見っけ…」


「先生…」


「こんな埃まみれのトコで授業はねぇぞ?」


「何でわかったんですか?」


不思議そうな顔で俺を見る


「さっき窓際にいたろ?」


タイミング良く中庭通って正解


それにしても…埃まみれで汚ねぇ教室だな


俺はまた、竹下を笑わせようと試みた


「ココ…オバケ出るぞ」


「ウソばっかり…」


「いや、本当!この教室、鍵をかけてもすぐに鍵が開くんだ…だからいつでも開いたまま。開かずの間じゃなく開きっぱなしの間ってトコだな(笑)」





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