秘密のニオイは禁断の恋
「バレンタインデーだから、私、勝手に予約しちゃった」


そう言って微笑む理恵


2歳年下だから、妹のようで可愛い


案内された場所は、ホテルの最上階のイタリアンレストラン


「夜景が見えることで有名なの」


コースを頼み、夜景を見ながら大人のデート


食事を終えた俺達


今日は何もせず、送ろうと思って運転していた俺


「ね、部屋で食べよ?」


そう言って、ラッピングがされている箱を差し出した


「おう!サンキュー」


運転中の俺はサッと受け取り、膝の上に置いた


この時、俺は部屋に置きっぱなしのチョコレートのことをスッカリ忘れていた





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