秘密のニオイは禁断の恋
「食べるんでしょ?哲也が貰ったんだからちゃんと食べてよ!」


理恵は凄い剣幕でチョコレートを俺の口に持ってきた


「ちょっと、やめろよ!」


「何よ!手紙あんじゃん!」


理恵が口に出して読み上げた


『伊藤先生へ


いつも見てました。
先生の笑顔、大好きです。
良かったら連絡ください
(携帯電話の番号とアドレス)

2年 ◯◯◯◯』


「だからやめろ!」


俺は理恵から手紙を取り上げた


「せっかくのバレンタインデーなのに…他の女からのチョコレート…貰ってて…手紙まで…サイアク…」





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