秘密のニオイは禁断の恋
───────……

「俺、忙しくてガム買う暇ないから、月謝代はガムのお金!毎日頼むぞ」


始めは冗談のつもりだった


「毎日って言われても…皆いるし無理ですよ(笑)」


俺はどうしたら竹下が楽しく学校に来れるのかと、少し考えた


実際、たかがガム1枚


すぐに渡すのを忘れるだろう


「じゃあ、竹下のペンケースに1枚入れとけ。数学の授業中に歩きながら取るから」


この時、竹下の気持ちにも気付かず、俺は気軽にそう言った


「はい…でも、授業がない日はどうしたら…」


「そうだな〜とりあえずポケットにでも入れて、機会があったらでいっか(笑)」





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