私は泣き虫


電話をしよう、いりこ臭いって報告をするだけ…


今なら自分から電話できる気がした。


仕事場が遠いいと無理やり家を出て一人暮らしを始め、初めて実家の騒々しさを知った。


この部屋の狭さに自分も小さくなった気がして居づらかった。


ただ一人だけの空間は物に満たされても、なにも埋まってくれてなかった。


私はただジッと泣くこともせず毎日仕事にここを寝にくるだけの巣にしていた。



携帯から実家の固定電話に電話する、誰がでるかわからない。

でも誰かが出るのが私の実家。


コタツにテレビを見ながらうたた寝を、朝は早いが夜も早い、庭に犬が日向ぼっこをする田舎の風景。



ブルルルル、ブルルルルー


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