私は泣き虫


『時々は顔見せに家帰ってき、休みあるやろ?風邪気を付けりーよ』


うん、うん


ブッー。


相づちを打ってる間に勝手に切られてしまった…。


プー、プー…



ありがとうのひとつも言えなかった、文句しか言ってないのに。


ばぁちゃんは気にもせず話を進めるからペースにはまってしまう、年寄りはしゃべるばかりで聞く耳をもたない、言いたいことだけいって終わり…私の真逆だから困る。



ベランダの日の光が眩しくて、私は携帯をそっと机に置いた。



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