君からのラブレター















悔しさが、頬を濡らした。











その雫がインクの上に落ちた。














じわっ。












白い紙の上に黒いインクが
滲んでいく。












悔しさをぶつけるように
紙をくしゃくしゃに丸めた。












ごみ箱に捨てようと、目線をあげた。












ふと、瞳に映った白い紙。











かおりからの、ラヴレター











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