君からのラブレター
張り詰めた空気を破ったのは
かおりの医者だった。
「かおりさんの容態は極めて悪く、かなりガンの方も進行しています。」
「治ることはあるんですか?」
「ここまで進行していると0%に近いです。」
…まじ?
それ、本気? 先生。
もう、すでに崩れそうなかおりのお母さん。
「助かるには、どうすればいいんですか?」
親父さんが聞く。
「転移してる箇所が多く、手術は不可能です。抗がん剤で延命措置をするしか…」
…ガチャン!
「先生!吉田さんの容態が、急変しました!」
え?
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