恋のはじまり
「本当は、ずっと気になってたんだ。初めて見たときから。正直、一目惚れなんて有り得ねぇし、って思ったんだけどさ。たぶん、これは、好き…なんだと思う。」
顔を真っ赤にして話す彼。
「いきなり付き合って欲しいとは言わないから、いや、付き合ってくれるんならそれはめっちゃうれしいんだけど…
ってそうじゃなくて、もっと蒼井さんのこと、知りたいんだ。そんで、俺のことも知って欲しい。」
彼が真っすぐに私を見つめて言う。
その目があまりにも真剣で、まっすぐで、私まで顔が赤くなる。
「俺と、友達になってくれませんか?」