大切な人へ
あの日から私は幸せだった。
喜一が隣に居て
喜一が毎日好きって言ってくれて
すごくすごく嬉しかった。
そして私は喜一に






喜一、あの日言った言葉は私の宝物なんだよ。
私の心を奪った責任、ちゃんと取ってよね。






なんて言ってみた。






『バーカ。分かってるよ。』






って喜一が言ったのが聞こえた気がした。



ガラガラ…。



また静かにドアを開けて教室を出た。
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