大切な人へ

中学2年生

どこ行こうかな~って考えながら階段を上がっていると


コロコロ…


足元にシャーペンが転がってきた。


「わ、ちょっと待って~!!」


と言いながらシャーペンの持ち主が現れた。


ドンッ。


私とその子は思いっきりぶつかってしまった。


「痛ぁ~!!」「いてて…。」


二人で同時にそう言って


「すいませんっ!!」「ごめん!!」


二人で同時に謝った。


「ってあれ??菜奈子先輩じゃないですかぁ!!」

その女の子は、

「美雨ちゃん…。」

後輩の美雨ちゃんだった。
美雨ちゃんは喜一が好きで私のことが嫌いだった。
何度も何度も嫌がらせされた。

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