大切な人へ
それでも喜一が居たから私は乗り越える事ができた。
喜一が居なくなった今はどうしたらいいんだろう??
って思ってると急に美雨ちゃんが下を向いて
「ごめんなさい…。」
と今にも消えてしまいそうな声でそう言った。
私がなんて言ったらいいか分からずあたふたしてると
「喜一先輩のこと…。本当にごめんなさい…。」
美雨ちゃんはそう言いながら泣き出した。
嫌がらせは辛かったけど、もう許してるのにな…。
と思い、伝えなきゃと思って
「あの…美雨ちゃん。私も喜一も怒ってないから。美雨ちゃんのした事は良くなかった事だけど、私たちは美雨ちゃんの事もうとっくに許してるよ。」
と言うと美雨ちゃんはもっと泣き出した。
美雨ちゃんがずっとそんな事思っててくれたんだと思うと嬉しかった。
私が頭を撫でながら『ごめんなさい』と言い続ける美雨ちゃんを慰めていると
「えっ!?美雨!?…と奈菜子先輩…??」
1人の男の子がやって来た。
「棗…。」
『なつめ』と呼ばれた男の子は私に軽くお辞儀をすると
「美雨、帰ろう。」
と優しく言って美雨ちゃんの手を握ってどこかへ行ってしまった。
そんな二人を見ていると喜一との思い出が一番つまった場所を思い出して私は走り出した。
喜一が居なくなった今はどうしたらいいんだろう??
って思ってると急に美雨ちゃんが下を向いて
「ごめんなさい…。」
と今にも消えてしまいそうな声でそう言った。
私がなんて言ったらいいか分からずあたふたしてると
「喜一先輩のこと…。本当にごめんなさい…。」
美雨ちゃんはそう言いながら泣き出した。
嫌がらせは辛かったけど、もう許してるのにな…。
と思い、伝えなきゃと思って
「あの…美雨ちゃん。私も喜一も怒ってないから。美雨ちゃんのした事は良くなかった事だけど、私たちは美雨ちゃんの事もうとっくに許してるよ。」
と言うと美雨ちゃんはもっと泣き出した。
美雨ちゃんがずっとそんな事思っててくれたんだと思うと嬉しかった。
私が頭を撫でながら『ごめんなさい』と言い続ける美雨ちゃんを慰めていると
「えっ!?美雨!?…と奈菜子先輩…??」
1人の男の子がやって来た。
「棗…。」
『なつめ』と呼ばれた男の子は私に軽くお辞儀をすると
「美雨、帰ろう。」
と優しく言って美雨ちゃんの手を握ってどこかへ行ってしまった。
そんな二人を見ていると喜一との思い出が一番つまった場所を思い出して私は走り出した。