大切な人へ
中学1年生
誰も居ない校舎はすごく冷たい。
少し悲しくなるような姿だった。
私はその校舎に入って1年生の教室へ向かった。
ガラガラ…。
引き戸になってるドアを静かに開けると喜一の笑い声が聞こえた気がした。
1年生の頃から人気者で、よく笑ってた喜一。
私は6年生の時初めて喜一のことが好きって気づいてからはあんまり喋ってなかった。
この頃もまだ喋ってなかったと思う。
そんな私を喜一はいつも心配してくれていた。
私にはそれが嬉しかったのに嬉しいと言えずに何度も後悔した。
1年生の12月。
クリスマスシーズン到来と言う時に喜一は突然体調を崩すことが多くなった。
そんな時でも喜一は『大丈夫。大丈夫。』といつも私に笑って言ってくれていた。
大丈夫なんて嘘っていう事は分かってたけど、笑顔を見せてくれた喜一に安心していた。
そして3月14日。
ホワイトデーの日。
喜一は私にたった一言
「俺は菜奈子が好きだよ。」
って言ってくれた。
それを聞いて私は
「私の方がずっと喜一のこと好きだもん。」
って返したのを今も覚えてる。
それを言ってくれたのがこの教室だった。
喜一に好きって言われたのが信じられなくて何度も『私でいいの??本当に??』って確認したっけ。
少し悲しくなるような姿だった。
私はその校舎に入って1年生の教室へ向かった。
ガラガラ…。
引き戸になってるドアを静かに開けると喜一の笑い声が聞こえた気がした。
1年生の頃から人気者で、よく笑ってた喜一。
私は6年生の時初めて喜一のことが好きって気づいてからはあんまり喋ってなかった。
この頃もまだ喋ってなかったと思う。
そんな私を喜一はいつも心配してくれていた。
私にはそれが嬉しかったのに嬉しいと言えずに何度も後悔した。
1年生の12月。
クリスマスシーズン到来と言う時に喜一は突然体調を崩すことが多くなった。
そんな時でも喜一は『大丈夫。大丈夫。』といつも私に笑って言ってくれていた。
大丈夫なんて嘘っていう事は分かってたけど、笑顔を見せてくれた喜一に安心していた。
そして3月14日。
ホワイトデーの日。
喜一は私にたった一言
「俺は菜奈子が好きだよ。」
って言ってくれた。
それを聞いて私は
「私の方がずっと喜一のこと好きだもん。」
って返したのを今も覚えてる。
それを言ってくれたのがこの教室だった。
喜一に好きって言われたのが信じられなくて何度も『私でいいの??本当に??』って確認したっけ。