赤の世界
小さい頃から
いつも君と一緒にいた。
俺と景と君と
毎日のように遊んで。
ごく自然に――
君を好きになったんだ。
幼いときに落ちたその恋は
俺にとって永遠だった。
いつまでもいつまでも
君を愛せると思った。
目が合うだけで
胸がいっぱいになって
胸の中が熱く焦げて
焼け焦げてしまうようで。
赤く赤く爛れるほどに
愛しいと毎日思った。
君のために生きて
君のために死にたい――
そんな夢を願って生きた。
(本当だよ…?)
それなのに。