赤の世界
『x/x (x)』
今日の天気は晴れ。
景くんのバスケ部の試合を
悠くんと一緒に見に行った。
最初はチームが劣勢で
負けないでと応援してたけど
景くんが何度もゴールして
最後は勝つことが出来た。
悠くんは応援席から
景くんにばんばん声を掛けて
景くんの事を応援したいのと
スポーツが好きなんだて事が
すごく伝わってきた。
部活しなくていいの?って
悠くんに聞いたら
「雪といたいから!」って
即答してくれて
悠くんの好きな事を
犠牲させてるのに
喜んでしまった自分がいて。
私は卑しい人間だなって
気付いてしまった。
眩しい悠くんが好きなのに
光を押さえつけて
私だけの光にしてる。
悠くんは皆を照らす
綺麗な太陽なのに。
独り占めしてる私は
なんて贅沢なんだろう。
悠くんを大切にしたいのに
束縛してしまう私は
悠くんを大切に出来てない。
いつまでも一緒にいたいけど
こんな卑しい願いごと
届くはずないよね。
どうしたらいいのかな。
自分が怖いよ。