赤の世界
たしか丁度
読みたい本が発売されたはず。
駅前に買いに行くついでに
適当なケーキを買えばいい。
時計を見ると昼過ぎだった。
少し眠りすぎたようだ。
特別する事もないので
コートを羽織って出かける。
久しぶりに出た外は
思った以上に寒かった。
駅前の本屋で
少し立ち読みをした後
本を2冊と雑誌を1冊買う。
どれも暇つぶしの道具だ。
店を出ると
冬の乾燥した空気が
そこら中に広がっていた。
立ち読みをしすぎたのか
酷く喉が痛む。
(早く帰ろう…)
急ぎながら
一番近いケーキ屋に向かった。