赤の世界
 
「悠ー!こっちこっち!」


ファミレスにでも行こうかな

そんな風に考えながら
アユミの家の前に行くと

2階の窓からアユミが
元気よく手を振ってくる。



「玄関から中入っちゃって!」



そう言って玄関を指差す。

俺は言われた通りに
自分の家のように中へ入った。



「いらっしゃーい!待ってたよぉ」



アユミはゆるい部屋着で
玄関先の俺を出迎える。

そしてまだ靴も脱いでない俺に
腕を伸ばして甘えだす。


もう化粧を落としていたようで
その笑顔は少し幼い。


抱きつかれながら中に上がり
もう覚えている2階のアユミの部屋へ向かった。


 
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