君に届けたくて



「どうしたの?」


「え、ごめん。
ちょっとボーッとしちゃって」


私は苦笑いをしながら
慌ててしまった。


「私は写真を撮る係だから。
一緒に写ることは出来ないや」


「ふーん………」


残念そうに灯美ちゃんは呟く。


「あ、そろそろ撮るよ!!」


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