―3日間の僕―
『ごめんなさい、忘れてました』
「いやいや、いいんだよ。明日は定休で、明後日は通常通りだからね」
『はい』
このおじちゃんには、小学生の時からお世話になっている。
もちろんあの事は打ち明けていないけれど、ふいに僕を“男”扱いしてくれる時があったような。
だからかな。
このおじちゃんは大好きな人のうちの一人。
だから、
挨拶はしっかり。
『おじちゃん、さようなら』
「アハハ、かしこまって。はい、さようなら」