君が好きで。
でも、恭ちゃんを好きなのはきっと私だけじゃない。
頭も良いし力ッコ良いし。
モテるのだって分かるんだ。
「・・・咲季?」
「・・ん?・・」
ボ一ッとしていた私を恭ちゃんは不思議そうに見ていた。
「あのさ、俺。今度の大会さ」
「うん。」
いつもより真剣な顔の恭ちゃんに違和感を覚えた。
「絶対に…「「中谷先輩~!」」
後輩達の声はあまりにも大きくて、あたし達の声を遮った。
「あ“呼ばれてる…ごめん何だった?」
真剣になにかを話そうとしている恭ちゃんに
手を合わせて申し訳なさそうに誤った。
「別に。大した事じゃないから」
目を逸らして無表情のまま話す恭ちゃん。
もしかして、何か怒ってる?
「そ…そう?じゃあ行くね?」
・・大した事ないとか言いながら顔怖いんですけど?
「中谷先輩早く一っ!」




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