碧の時間(とき)
そんなお母さんの実家での生活も、終わることになった。
お父さんのところに戻るの。
お父さんや、お父さんのお父さん、お母さん、それに、お父さんのおじいちゃんもいるお家にね。
――みどりちゃもきてくれるの?
『もちろん』
お父さんのところに帰る日、みんなが寂しそうな顔してたの。
私も「ふえふえ」とぐずった。
――わたしもね、さみしいの……でもね、おとうさんにもあいたいの
そして、お母さんが私を抱いて電車に乗ったんだ。
だから、いっぱいいっぱい手を振ったんだ。
大きな泣き声と一緒にね。
――またね〜、ばいば〜い