碧の時間(とき)
次の日に目を開けてびっくりだった。
頭がツルツルの男の人が、私を覗き込んでたんだ。
――ふぎゃーーー!!
「おやおや、泣くなよぉ。困ったなぁ」
ツルツルの人は、おろおろとしていた。
『大丈夫だよ。夕貴ちゃんのひいおじいちゃんだよ』
「あらあら、おじいちゃん、大丈夫ですか?」
パタパタと走りながら、お母さんがミルクを持ってきた。
その後ろから、お父さんや、お父さんのお父さんとお母さんもやってきた。
「お、起きたか?おじいちゃんだぞ〜」
みんなが泣いてる私を覗き込んで、デレデレ顔だ。
『ふふふ。勢ぞろいだね』