碧の時間(とき)
嫌な予感はすぐに当たることとなった。
それは、私が幼稚園の遠足に行く日の朝だった。
なんか、朝から家の中がバタバタとうるさかった。
お母さんがお弁当を作ってるからかな?…なんて思ったけど、なんか違う。
『夕貴、起きちゃった?』
――みんなどうしたの?
『………』
――みどりちゃん?
『夕貴、起きて。…ひいおじいちゃんの所に行こう』
――ひいおじいちゃん?
なんだろう?この感じ。
胸がドキドキしてる。
……なんか怖い。
『夕貴、急いで』