碧の時間(とき)






「おぉ夕貴ちゃん、おはよう」






私を見つけたおじいちゃん先生は、おはようを言ったらすぐにひいおじいちゃんの横に腰を下ろした。






「あー……今日あたりかなぁ」






ドキン……。






良く意味は分からなかったけど、なんか……イヤな感じ。






そっ…と、ひいおじいちゃんを覗いた。






寝てる?……でも、少し目が開いてる?






顔の色、いつもより白っぽくて、入れ歯が入っていないお口の周りはシワシワで。






小さい私が見ても、ひいおじいちゃんは小さくて……。






消えてしまいそうだった。






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