碧の時間(とき)






お母さんは手術室で麻酔を吸い、意識をなくしていった時、私はもがいていたんだよ。






何も見えない、血の海の中……苦しかった。






苦しくて、苦しくて、もうダメ……って時、キミの声が聞こえたんだ。








『死なせない。大丈夫。私が助けてあげるからね』








そして、意識を失ったんだ。







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