碧の時間(とき)






私は半ベソ状態でみどりちゃんの名前を呼んだ。






…………。






あれ?






――みどりちゃん!?






『……るよ』






――良く聞こえないよ。






『ここに…いるよ……』






いつもとは違う。






声が良く聞こえない。






みどりちゃんが見えない。






嫌だ……。






ひいおじいちゃんみたいに……いなくなっちゃったら嫌だ。








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