碧の時間(とき)






――プップー






ぼーっとお母さんの妹を待っていた時、外からクラクションの音がした。






気になって見に行くと、トラックから顔を出して何かを叫んでいるお母さんのお兄さんがいた。






何だろう…と思い、窓を開けると、信じられない言葉が耳に入った。






「どこ行ってた!おばあちゃん、死んだよ」






「え……?」






あまりにもサラっと言うもんだから、右から左へと流してしまいそうになった。






「嘘!?なんで…?」






私はその声で我に返った。






後ろにお母さんの妹が立っていた。






信じられない…と言った顔をして。







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