碧の時間(とき)






「うっ……うぇ…ヒック…うぇ…ん…うぇぇ…ん」






涙がとめどなく流れ出した。






しゃくりあげて泣いた。






おじいちゃんも手を合わせながら泣いていた。






お母さんも…お母さんのお兄さんも、妹も…みんな、みんな泣いていた。






そして…そのみんなの涙の中、棺が火の中にゆっくりと入れられていった。






本当に…本当の……おばあちゃんの最後だった。










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