碧の時間(とき)
『キミ』の存在
その後、お父さんも病院に着き、私の無事を喜んでくれたんだよね。
それも「女の子」の私に、大喜び。
私は、ず〜っと、二人の愛に見守られて育っていくんだね。
『私も、見守っていくよ』
――?
『キミ』を見たのは、この時が初めてだったんだよね。
『キミ』は、お父さんやお母さんと違って、フワフワ浮いていた。
おかっぱ頭で、白いワンピースを着た、小っちゃいお姉ちゃんの『キミ』。
『キミ』の体は向こうが透けて見えちゃうの。