無題

他校少女

その日から、なぜか僕が図書館に行くたびに彩と会うようになった。彩には2人友達がいて、この前焦ったように帰っていった身長が高い聡美とおっとりした優嘉らしい。だけれど。僕はまじめに勉強がしたいのに、聡美と彩は僕に話し掛けてくる。正直うざい。優嘉は、僕の思っていることが分かるのか、2人に静かにしようよと半笑いでいう。

「んでさー、あの男子ありえないよねー!」
「うんうん。わかるよー聡美が言いたい事。なんでデカイデカイ言うんだってのー」
「・・・・・」
「・・2人とも、此処図書館だし・・・静かにしようよ・・・」
「いいじゃん、小声で話すし!」
「だって、聡美時々声大きいよ?」
「確かに・・・」
「そっかなー?恭一どう思う?」
「僕に振らないでよ聡美」

ああ、本当にうざったい。なんで、こう女子はいっつもうるさいんだ。彩も聡美もうるさすぎる・・・早く優嘉あの2人と帰ってくれないか?

「うっわー冷めてるねー!恭一!」
「・・・・ハァ・・・」

やっぱりこのままいても、ただうるさいだけだろうと思い、勉強道具をまとめ一旦鞄の中にいれて、2回の方へ行った。

「ちょ、恭一君?」
「恭一?」
「あーあ、上坂くん怒っていっちゃったよ?」

2人が不思議そうに僕の名前を呼んだけれど、僕はうざったくて何も言わず2階へ行った。優嘉が呆れたように彩と聡美に言って、自分の勉強を始めた。ちらっと見ると彩は他の辞典で、また何かを調べだしていた。だけれど、聡美だけはため息をついて机にうつぶせになっていた。


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