裸足のシンデレラ
出会い。


「はぁっ―――はぁっ―」


ごめんなさい。
言いつけ守らなくてごめんなさい。


「おい!あの娘どこ逃げやがった」


ほんの少し、反抗したくなっただけなの。


「はぁっ―――――はぁ――」


「ぜってぇつかまえてやる。
なんたってあのお嬢様だろ?」

「あぁ、間違いねえ。
誘拐でもして身代金たっぷり払ってくれそうだぜ」



ごめんなさい。



「はぁ―――、

ここ、…何処。」




目の前にはどこか分からない公園。
周りは夜のせいかだれもいない。
電灯も100メートル間隔くらいでしかたってなくて、真っ暗。








ことの発端は数時間前、
「姫ちゃん、今日放課後遊ばない?」
今日は、高校の入学式から2日たった日。

私の親は大企業の社長をしていて、
私はその娘。
で、なんかいっつもボディガードがついていて一人で自由な行動なんてもってのほかてな感じなの。
そんな私だから
友達と遊びに行けるなんて初めてで、
なにも言わずにこっそり遊びにいったの。

とっても楽しくて…
「「ばいばーい」」
ってみんなと別れた。

そこまでは良かったの。
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