裸足のシンデレラ
「さぁて、怒られるの覚悟で帰りますか…」

時計をみたら7時。
周りはまだ人もたくさんいて、少し暗くなりかけな感じ。


「や、待てよ、
どうせ怒られるならもう少しぐらい遅れてもいーかな?」

なんて思ったの。

「そういえば一人で買い物とかしたことなかったし、
なんかわくわくするかもw」


とかなんとか思ってしまって、
あっという間に
と時間は過ぎ、



「え!?11時!?」

やばい―――――――…
やばすぎる…

ってか真っ暗だし、


「早く帰ろう・・」


ポンっ!

「!!!!?」
振り向くと知らない男が4人連れで
「お嬢ちゃん一人?」

「…へ?」


ぱっとみ20~30代っぽい・・
「名前なんてゆーの?」

「…榊原姫(さかきはらひめ)」
言ってから、思った。
『榊原ってもしかしてあの榊原?
榊原グループの?』
男の人たちの顔色が変わった、みたい。

「はい・・。」


『へぇ、

で、今からひまかな?』

「いえ、あのもう家に帰らないと…」
『そんなの俺らが送るってなぁ?』
『あぁ。』

「いえ、あの、大丈夫・・」
『うるせぇ!
とにかく来いよ!』


私は腕を掴まれた。


――――――――――怖い。

「っや、
離して!」

『っ、おい!待てよ!』






――――――怖い、

――――――――――怖い、


私はひたすら走った。
もう、怖くて震えて、それでも、
とにかく走った。

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