空そらソラ
今、私はこの身を投げ出し下へまっ逆さまに落ちるだろう
頭からダラダラと血を流し
下のコンクリートに黒く滲むだろう
体を打ちつけ即死だろう
目は、閉じているといいな・・・

誰か悲しんでくれるだろうか
・・・・・いいや、誰も悲しんでくれはしないだろう
むしろ、喜ばれるかもしれない
「いなくなった」「やっといなくなった」
それか
「虐める奴がいなくなってつまらない」
もしくは
「遺書に俺たちの名前を書いてないだろうな・・・・」

私が死んで他の人間が虐められようが
私の知った事ではない
私は今、死にいくのだから
その先に天国があろうと、地獄があろうと
私には関係ない
私はただ、死にいくのだから
焼かれ、骨と灰になり、箱に入れられ、埋められる
黒い服を着た人間に見送られ・・・

果たして私の葬式に来る人間がいるのかさえもわからない
私の親族は皆死んだ
父は癌で
母は父が死んだ日に悲しみのあまり
自殺を目的に車に突っ込み、交通事故で死亡
その後、私は母方の祖父母の家で育てられたが
寿命のため、二人は亡くなった
だから、今私は一人で祖父母、そして両親の貯金と
自分のアルバイトで祖父母の友人が貸しているマンションに一人暮らし
一人暮らしだから、と友人の方はとっても良くしてくれた

だけど、今はもう関係ない

私は







死ぬのだから




「ねぇ、あんた死ぬの?」





だからもう誰も私に関わらないで・・・・
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