空 ~ずっと見守ってる~

夢の舞台

あれから三ヶ月...

私も、だんだんマネージャーの仕事に慣れてきた。

朝早く起きて、電車とバスを乗り継いでやっと着く学校

私が通う『聖光学園』

夏の県大会までもう少し...

今でもテレビの前で見たあの輝く球児達の風景...忘れることは無い


部員達の練習姿

一日一日をしっかりと自分の目で見てきた



彼等なら絶対に甲子園へ連れて行ってくれる...



私の願い通り聖光は準決勝まで勝ちあがって来た!!!

5対3で勝ち決勝進出


目の前には「甲子園出場」が近づいて来た


「お疲れ様でしたぁ~(笑)」

「藍?顔が青いよ!?どこか具合でも悪いんじゃない?」

「え?そうかな?!(笑)」

「はぁ~疲れた;」

「あ!シロちゃんお疲れぇ~」

「おっおまえ...その汗の量どうしたんだよ?!」

「ほらぁ~中村君だって言ってるじゃない!」

「大丈夫なんだけどなぁ~」

「まぁ~今日はゆっくり休めよ?おまえマネージャーのくせに頑張りすぎだからな!!」

「うん!分かった...」

手に持っていたスコアブックを見る...

『あれ?目が...』

前の2人がぼやけて見える...



目の前が真っ暗になった


< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop