空 ~ずっと見守ってる~
誰かが私を読んでる...

「藍!!」

誰?...

「シロちゃん?」

「俺のことが分かる?」

「うん・・・」

「良かった~」

「私・・・??」

「お前、倒れたんだよ!!」

「私、何日ここに?」

「2日だよ...」

「え?!じゃ~決勝は?」

「・・・」

「どうだったの?」

「・・・」

「甲子園・・・」

「・・・」

「出場!!!」

「うそ・・・」

「嘘じゃね~よ!」

「・・・」

「おっと!マネさん?笑」

「何でもない・・・」

「コレが効いたよ・・・」

「あ!なんで?...」

「果歩から聞いた・・・お前、夜も寝ないで部員達全員の為に作ってくれてたんだろ?!」

中村の手の中には・・・私が作った名前入りのマスコット...

本当なら、あの日!皆に渡そうと思ってた。

「決勝の時...果歩が皆に配ったんだ!そして、一人一人首にかけて試合に望んだって分け」

「そうだったんだ・・・」

「甲子園・・・連れて行くからには、頂点目指すからな!!」

「うん・・・」

「優勝出来たら...俺と...付き合ってください。」

「え?!・・・」

「あぁ
~!!!まだ、返事はするな!」

「うん・・・」

「じゃ~俺、帰るから!!」

「うん・・・ありがとう」

「おう!じゃ~な」
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