大嫌いだって愛しい



私は優を一度チラリと見ると



さくらの腕を引っ張って歩き出した。




「おいひかる、どこ行くんだよ」



「今日、溜まり場行くの遅くなるから…」




私はそれだけ言うと

彼女の華奢で白い腕に
さらに力を込めた。












< 101 / 281 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop