大嫌いだって愛しい
叶い
………
「ひかる、おはよう」
廊下を歩いていた私に声をかけるのは
遅刻してきた優
「おはようっていうか、次で今日の授業おわりですけど~」
からかうように優の背中を叩く私を
優がいきなり引き寄せた。
「え!?ちょっ…皆見てるし」
離れようと優の胸の中でもがく私を、何故か嬉しそうに見つめている
「いいじゃん。ひかるは俺の女なんだから」
目の前で笑う優の笑顔が私も笑顔にしてくれる
「おいおいお~い、廊下のど真ん中でイチャつくな!!てか俺の存在忘れてんじゃねーよ」
尚也が叫んだ。
さっきから実は一緒にいた尚也
「こらこら尚也。付き合いたての二人を邪魔しちゃいけないよ」
「あっ良ちゃんと陸斗」
「おはようございます」