大嫌いだって愛しい



先輩逹と別れた後


やっぱり陸斗君はどこか清々しく見えてしかたない。




「ごめんね、あの人逹うるさくて」





手に持っていた委員会用紙を持ちかえる彼





「ねぇ陸斗君…」




聞きたくてしかたがなかった




あなたがそんな大切そうな瞳であの人を見つめる理由を





なによりも一番に想っているその意味を







「陸斗君は橘先輩が好きなの?」




一瞬見開かれた陸斗君の目は直ぐにいつもどうりの顔付きに戻って




少しだけフッと笑った






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