大嫌いだって愛しい
「じゃあ佐々木さん、そろそろ行こっか」
陸斗が女の子に振り返ると
「うん」
小さく可愛い声で
女の子は笑った。
この子は陸斗が好きなんだろうなぁ…
何となくそんな事を思う。
「じゃあ俺ら委員会の打ち合わせあるんで」
「おぉ。じゃあな」
「じゃね」
てか陸斗委員会入ってたんだ。
あの身なりで委員会ってどうなのよ…
陸斗似合わなすぎ、
心の中で笑った私は
そのまま学食へと向かった。