大嫌いだって愛しい



「お前いきなり倒れるから何かと思ったら、かなり熱あるぞ」




多田は私にゆっくり歩み寄ってくると



持っていたコンビニの袋を私に差し出す。




袋の中にはスポーツドリンクとおにぎり、風邪薬が入っている



熱?…



確かに頭がボーっとするし体内が熱を帯びているのを感じる




多田が私を助けてくれたの?



「…ありがとう」



とりあえずお礼を言わないわけにはいかない。


私はお礼を言うと
寝かされていたソファーから立ち上がった。





< 76 / 281 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop