大嫌いだって愛しい
「お前いきなり倒れるから何かと思ったら、かなり熱あるぞ」
多田は私にゆっくり歩み寄ってくると
持っていたコンビニの袋を私に差し出す。
袋の中にはスポーツドリンクとおにぎり、風邪薬が入っている
熱?…
確かに頭がボーっとするし体内が熱を帯びているのを感じる
多田が私を助けてくれたの?
「…ありがとう」
とりあえずお礼を言わないわけにはいかない。
私はお礼を言うと
寝かされていたソファーから立ち上がった。