大嫌いだって愛しい



家に着くと


脱ぎ捨てていたスウェットに着替えて


ベッドに倒れ込む。




「あぁ、ダルイ」




熱はまだ下がらない


だからといって
こんな家に薬も食べ物もあるわけなく




一人で住むにはあまりに広すぎるこの家に


なんだか少し寂しくなった、




私は床に置いてある携帯に手をかけると


リダイアルを押した。







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