大嫌いだって愛しい
「とゆうわけで、俺そろそろ行きます」
携帯で時間をチェックすると
陸斗は一礼をして
ドア方向へ行ってしまった。
意外と真面目ちゃんだな…
…………………
「なぁひかる、何かヒマだし帰ろうぜ」
一通りお菓子を食べ終わったらしい尚也は
椅子の上でアグラをかきながら言った。
「うーん、そうだね」
特に準備に参加するわけでもない私達にやることなんてない
鞄を持った私と尚也は
周りの機材をよけながら
教室を出た。