貴方しか愛せない
「ヤバい…
早くしないと…っ」
呑気に色々と考えていたせいで、もうあまり時間がなく、急いで制服に着替え、リビングへ走り、軽く食事をして
「いってきます…っ」
そう一言、言って家を出て軽く走って学校に向かった
でも、学校に近づくにつれて、だんだん足が重くなって行くのが感じた…
けど、
行かなきゃいけないんだからと言い聞かせて頑張って学校に入って教室へ行った
教室へ行くまで先生には会わなかったから教室にいるのかと心配になったけど、嬉しい事に先生はまだ、教室にも来ていなかった
「琥珀ーっっ」
教室に入って自分の席につくと同時に、友達の紅葉が抱きついてきた
「琥珀ー…ぅ
心配したんだからねー…」
「あ… ごめん…
メール返してなかった…」
欠席中1回も携帯を開いていなかったので今日携帯を確認すれば、1日10通のペースで紅葉からメールが来ていた事に気づいた
「とゆうより…
なんで1日10通のペースでメール送るかなー…」
「心配したんだよー…」
紅葉は私に抱きついたまま泣きだした
「だって…
琥珀メールしても、返信来ないしー…っ
こんな事初めてだっから…
私…本気で心配して…っ」
「ありがとう… と
ごめんね…っ」
紅葉が私を抱きしめたまま、泣き出したものだから、周りの人の視線が痛かった