貴方しか愛せない
第2章/友達
「ちょっと先…「そんなんじゃないですよ」
一条くんが否定する前に私が否定した
「私…やっぱり気分悪いんで帰ります…」
「あー…
まだ1限目も始まってないぞー…」
「思ったより、体調悪いんで…」
「そー…
んじゃ、城島早退ねっ
きー付けて帰れよーっ」
そう言って先生は私の横を通りすぎて教室へ入った
「城…島…さん…」
「私…
帰るから…っ」
鞄も持たずに全力で走った
後ろから聞こえる一条くんの声は全部聞こえないふりをした
今、話したら泣いてしまいそうだったから…
とにかく、遠くまで走って、学校から少し離れた所にある河原についた
全力疾走したから体力はほとんどなく、私はその場に座り込んだ