貴方しか愛せない
なんなのよー…
もう別れたら、普通に、教師と生徒なの…??
そんなの無理だよー…
「先生…のバカー…っ」
いきなり涙が込み上げてきた
止めようと必死に頑張ってみたけど、結局全然無駄で膝を抱きしめながら声を殺して泣いた
「…ハァ…ハァッ…
…い…いた…っ…」
泣いていた私の後ろからいきなり声がしたから驚いて振り返ってみたら、そこには息切れして、汗だくになった一条くんがいた
「一…条…くん…??」
「よかった…いて…
城島さん…鞄…忘れてたから…」
まだ、多少息切れしながら一条くんは私の鞄を渡した
「…えっ!?…
この為にわざわざ追いかけて来てくれたの…??」
「ま…
鞄渡したかったのもあるけど、城島さんの様子が個人的に気になったから…」
そう言い終ると、一条くんは私の隣に座った