貴方しか愛せない
「………ない…」
「え…??」
「…覚えてない…」
「えぇぇ!?Σ
なに!? って事は…
10人とか余裕で超したり…」
「…多分…してるかも…
えーっと…言える事は
10人以上 20人未満
って事位かな…」
「多っ!!Σ
どうやったらそんな人数付き合えるわけ!?」
「えーっと…
“来るもの拒まず 去るもの追わず”って感じで…」
「って事は全部コクられたの!?」
「…うん…
ま、そんな感じ…ちゃんと覚えてないけど…」
「…友達いた…??」
なにコイツ…
今スゴい質問したよね
スゴい、スゴい失礼な質問…
「…い…」
「い??」
「いなかった…
皆、私の陰口ばっかり…」
中学時代はいい思い出なんてない…
女には“男好き”とレッテルを貼られて
付き合った男には“イメージと違う”と毎回同じパターンでフラれた
そんな事言っておきながら全然変わってなくて、私がフリーになった瞬間すぐにコクってきてすぐに幻滅する…
「ホント…訳分かんない…」
「……ごめん…」
「ううんっ
誠司くんのせいじゃないよ
あ…次は私から質問してもいい??」