僕の彼女は苺味



「コモォ〜!!!」



後ろから呼ばれて振り返ると同い年とは思えないほどのテンションで廊下を走ってくるのは奏太(そうた)。



「コモ!見たぞ!?今、保健室から出てきただろ!!」



走ってきたせいで少し崩れた金に近い茶色の短髪をワックスで立てらせた頭を気にしながら興奮気味に聞いてくる。



ちなみに "こもり" だから "コモ" らしい。


正直、気にくわない。



「まぁね。」



「また栞(しおり)先生とヤラシイことしてたのかよぉ〜!」



忘れてた。



奏太だけは僕と先生の関係を知ってるんだった。



前にキスしてるの見られたからなんだけど。



このこの〜!と肘で突かれながらも



「秘密。」



と曖昧に"Yes"と答える。



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