僕の彼女は苺味
「顔でしょ。」
「顔…………ですか。」
「もしくはカラダ。」
「か、からだ…………。」
奏太は固まってるけど、これは本当のこと。
だって他にないんだもん。
「イケメンの宿命、ってやつかな…。」
「あぁー…………、はいはい。イケメンの宿命ね。そうかもねぇ〜。」
聞かれたから答えてるのに。
「奏太?今、真剣に話してんだけど。」
「コモ?それ、どう考えても嫌味なんだけど。」
微妙に真似てくるあたり、感じ悪い。
なんか面倒臭いかも。
………帰ろ。
「え、あれ?コモ!?帰るの!?」
くるっと靴箱のある方へ方向転換すると奏太の声が聞こえたから軽く手を上げておいた。
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