魅惑のヴァンパイア
†第一章† オークション会場
青碧(せいへき)のような蒼い瞳は、
深海のように冷たく、深みがあった。
一瞬で恋に落ちた。
人間じゃなくても、好きになってはいけない相手だと分かっていても、
すべてはもう手遅れだった。
強引な口付けをされても、夜しか会えなくても、
それでも好きだった。
恋する気持ちを止めることなんてできなかった。
――例え、愛することが死を招くことだったとしても。
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