魅惑のヴァンパイア
「ううん。元気に生まれてきてくれただけで十分。ただ、私がずっとこの子を見守っていくことはできないんだろうなと思うと……」
「そのことだが、どうだろう。この子が目覚めるまでは人間界で普通に人間として生活して、力が目覚めたら俺達もヴァンパイアになって魔界に戻ってくるというのは」
「え!?」
「俺も人間になってしまったわけだし」
「えぇ!!??」
「死の呪いを解く条件に、力の全てを死界の女神に渡してしまったんだ。
死界に行っている間、急に俺の身体が消えただろう?
死界の女神が身体ごと呼び寄せて、魔力を全て奪ってしまったんだ。
だから今、俺はシャオンと同じ人間なんだ」
「うそ……」
シャオンは手を上げて、ヴラドの頬を触った。
「人間の俺は嫌か?」
「ううん。ヴラドがヴァンパイアだって、人間だって、魔界の王だって関係ない。私はヴラドが好き。
……永遠に」
二人は潤んだ瞳を交わし、ゆっくりと顔を近づけた。
そして―――
「そのことだが、どうだろう。この子が目覚めるまでは人間界で普通に人間として生活して、力が目覚めたら俺達もヴァンパイアになって魔界に戻ってくるというのは」
「え!?」
「俺も人間になってしまったわけだし」
「えぇ!!??」
「死の呪いを解く条件に、力の全てを死界の女神に渡してしまったんだ。
死界に行っている間、急に俺の身体が消えただろう?
死界の女神が身体ごと呼び寄せて、魔力を全て奪ってしまったんだ。
だから今、俺はシャオンと同じ人間なんだ」
「うそ……」
シャオンは手を上げて、ヴラドの頬を触った。
「人間の俺は嫌か?」
「ううん。ヴラドがヴァンパイアだって、人間だって、魔界の王だって関係ない。私はヴラドが好き。
……永遠に」
二人は潤んだ瞳を交わし、ゆっくりと顔を近づけた。
そして―――